実際のオーディションや撮影は何曜日・何時に行われることが多いのか
「わが子を赤ちゃんモデルにしてみたいけれど、夫婦フルタイムで働いているからスケジュール的に絶対に無理だろう……」。そう考えて最初から諦めてしまう共働き家庭は非常に多く存在します。育児休業中であればある程度の融通は利くものの、仕事復帰を控えていたり、すでに夫婦ともに平日は職場に拘束されていたりする場合、芸能活動との両立は一見不可能なハードルのように思えるものです。
しかし、実際の赤ちゃんモデルの現場を見ると、驚くほど多くの「ワーママ・ワーパパ」が活躍しています。両立を可能にするためには、まず業界のリアルなスケジュール事情、すなわち「何曜日の何時頃に、どのような動きが求められるのか」を正確に把握しておく必要があります。
オーディションは「土日祝日」の開催も多い
実は、赤ちゃんモデル事務所の所属オーディションや、一次審査を通過した後の大型案件の二次審査(面接・カメラテスト)は、多くの参加者が集まりやすい「土曜日・日曜日・祝日」に設定されるケースが少なくありません。クライアント側も、保護者が仕事を休みにくい現状を理解しているため、週末の午前中から夕方にかけて時間枠を細かく区切って開催することが一般的です。そのため、最初のステップである選考段階においては、平日の仕事を休まなければならないシーンはそれほど多くありません。
商業撮影(本番)は「平日の日中」が基本
一方で、オーディションを勝ち抜いた後の「本番の撮影(CM、雑誌、カタログ、Web広告など)」は、原則として「平日の日中」に行われます。 なぜなら、撮影スタジオの確保、カメラマンやディレクター、クライアント企業の担当者といった多くのプロフェッショナルが動くビジネスの現場であるため、通常の企業の営業時間内(例えば平日の10:00〜17:00など)でスケジュールが組まれるからです。赤ちゃんの機嫌や体力を考慮して、夜間の撮影は法律やガイドラインでも厳しく制限されているため、平日の明るい時間帯の数時間が勝負となります。
有給休暇やシフト調整を賢く使う、ワーママ・ワーパパのリアルな両立スケジュール
本番の撮影が平日の日中に行われる以上、共働き家庭が活動を続けるためには、仕事を調整する「ライフハック」が必要不可欠になります。実際に活躍している共働きの先輩パパ・ママたちは、以下のような工夫をしてスマートにスケジュールを切り抜けています。
1. 時間単位の有給休暇や半休の活用
赤ちゃんモデルの撮影は、大人の撮影のように「朝から晩まで丸一日拘束される」ということはまずありません。月齢にもよりますが、赤ちゃんの集中力や体力を考慮し、実際の撮影時間は「1〜2時間程度」で終わることが大半です。 そのため、前後の移動時間を合わせても3〜4時間あれば対応できるケースが多く、1日全休を取らなくても「午前半休」や「時間単位有給」を駆使することで、仕事への影響を最小限に抑えながら現場に向かうことができます。
2. 夫婦間での「お迎え・付き添い」の完全ローテーション
平日の撮影オファーが来た際、どちらか一方だけが仕事を休むとなると、職場への負担が偏ってしまいます。 「今回はママが半休を取って付き添うから、次のオーディションはパパが有給を取る」「撮影の付き添いはママが行き、仕事帰りのパパがスタジオの最寄り駅で合流して車で一緒に帰る」というように、夫婦間で完全にスケジュールをシェアし、柔軟にローテーションを組むことで、お互いのキャリアを守りながら活動を支え合っています。
案件選びで「タイパ(タイムパフォーマンス)」を意識すべき理由
限られた時間の中で仕事と育児、そしてモデル活動を並行させる共働き家庭にとって、最も重要な戦略が「タイパ(タイムパフォーマンス)の意識」です。すべてのオーディションに盲目的にエントリーするのではなく、時間対効果を見極める視点が、息の長い活動の秘訣となります。
自宅からの「アクセス」と「拘束時間」を見極める
事務所から紹介される案件を見る際は、ギャラの額面だけでなく、「撮影場所はどこか」「移動に往復何時間かかるか」を必ず逆算しましょう。 都心のスタジオ近郊に住んでいるのであれば短時間の半休で済みますが、郊外から遠征する場合は丸一日の有給が必要になります。自分の仕事の繁忙期やプロジェクトの状況と照らし合わせ、「このスケジュール感なら無理なく行ける」という案件に絞ってエントリーすることが、業務に穴をあけないための自己防衛になります。
「書類選考のみ」や「動画審査」の案件を狙う
近年、Web広告やSNSの案件を中心に、一次審査だけでなく二次審査まで「自宅で撮影した動画や写真を送るだけ」で完結する選考形式が劇的に増えています。 これらは会場に足を運ぶ必要が一切ないため、共働き家庭にとっては究極にタイパが良い案件です。平日の夜や週末の機嫌が良い時間帯に、自宅のリラックスした環境でスマホ撮影した素材を送るだけで、平日の本番撮影のチャンスを掴むことができます。
まとめ:仕組みを知れば、共働きはハンデにならない
「共働きだから赤ちゃんモデルは無理」というのは、過去の思い込みに過ぎません。現在の赤ちゃんモデル業界は、多様な働き方をする保護者に合わせてオーディションの週末開催やオンライン選考など、効率的なシステムへと進化しています。
平日の数時間をどう工面するかという段取りさえ夫婦で共有できていれば、仕事のキャリアと、わが子の今しかできない特別な挑戦は、十分に両立させることが可能です。
まずは「平日の半休が取れるかどうか」のシミュレーションから始めてみる。その賢い一歩が、忙しい日常に「親子でスポットライトを浴びる」という、最高にエキサイティングな非日常のご褒美をもたらしてくれるはずです。
