ホーム»投資知識» FXとは?外国為替の基礎知識

FXとは?外国為替の基礎知識

投資知識

FXとは外国為替証拠金取引(Foreign eXchange)の略です。外国為替とは日本の円をドルなどの外国のお金に換えることで、1ドルが100円であったり、1ドルが110円であったり、相場は常に変化しています。この価格変動に注目しながら円をドルに換えたり、ドルを円に換えることによって利益を上げるのがFXです。

外国為替証拠金取引の中でもFXが注目されるのは少額での取引が可能であり、大きな利益を上げることができるところでしょう。投資というと、大きな資金が必要というイメージがありますが、FXの場合、数千円の資金で始めることができます。

利益を得るには

円をドルなどに交換して利益を得るには、オフショア銀行で外貨預金をする方法もあります。

オフショア銀行の口座開設についてはマネーロンダリングなどの問題から、最近では口座開設の際に居住を証明するビザの提示が求められたリ、現地を訪れて手続きを行わなくてはならないケースが多くなっていますが、アメリカのユニオンバンクなどは三菱UFJ 銀行を通じて日本に居ながら口座を開設することができます。

海外口座の開設というとコミュニケーションの問題などがありますが、日本に居ながら口座を開設することができるため、留学や海外出張のために利用する人が多くなっているようです。

外貨預金もFXもどちらも安く買って高く売るという利益の上げ方は同じですが、相場の動向に合わせた取引を行うことができるかどうか、取引を行う上での手数料、そして必要になる取引資金、などが異なります。

相場は生き物といわれるように、相場は上がったり、下がったりを繰り返し、常に変動しています。そして相場の動向によって円高、円安となります。円高とは外貨に対する円の価値が高くなったことで、例えば1ドル120円が1ドル100円となった場合、円高となります。その逆が円安です。この円高、円安での取引での利益について外貨預金とFXでは大きな違いがあります。

外貨預金では1ドル100円が1ドル110円の円安となった場合、預金を円で引き出すことによって差額10円分の利益を得ることができます。しかし1ドル120円が1ドル100円になる円高の場合、預金を円で引き出すと20円分の損失を出すことになります。そのため外貨預金の場合、円安のときは取引ができますが、取引がしない方がよいということになります。対してFXは、円高であっても、円安であっても利益を得るチャンスがあります。

取引方法について

取引の方法についても外貨預金とFXでは大きく異なります。外貨預金で大きな利益を得るためには、ある程度の大きな額の預金が必要になります。1ドル=100円のときに1万ドルを預金しようとすれば100万円の資金を用意しなくてはなりません。

しかしFXではレバレッジという仕組みによって少額から取引を行うことができます。レバレッジとは、てこ(梃子)という意味のレバーから来ている言葉で、FXでは、このレバレッジという仕組みを使って、手持ちのお金の倍の金額での取引を行うことができます。

レバレッジを1倍にしたときは外貨預金と同じですが、レバレッジを設定した場合は、少額で大きな利益を得るチャンスとなります。レバレッジはFXの特徴であり、大きな魅力といえますが、魅力的である反面、相場が予想とは逆に大きく動いたときは大きな損失を出してしまう場合もあります。

そのためFXでは、預け入れた資金の維持率が100%を下回ったときに発動する自動ロスカット(強制決済)といった仕組みも用意されており、預入れた資金以上の損失を回避することができるようになっていますそうした仕組みはあるものの、外貨預金に比べてFXはメリットがある反面、ハイリスク・ハイリターンであることを承知しておきましょう。

金融庁のサイトにもリスクについて掲載されておりますので、十分に検討したうえで取引を行うようにしましょう。

いわゆる外国為替証拠金取引について:金融庁