ハイレバレッジで利用できることをはじめ、海外FXには国内FXにはない魅力があります。上手くトレードが進むと国内FX以上に多くの利益が得られるため挑戦したい方も多いでしょう。しかし、海外FXで得た利益の税金は累進課税で課せられるため注意が必要です。海外FXに取り組むなら節税方法を知っておくと安心です。
国内FXと海外FXは税金の種類が違う
結論からいうと、海外のFXは国内のFXに比べると税金が高くなります。その理由は海外FXと国内FXとでは税区分が違うからです。海外も国内もFXで得た利益の所得区分はどちらも雑所得ですが、国内FXの税区分が申告分離課税なのに対し、海外FXの税区分は総合課税と定められています。総合課税の場合は税率が累進課税の税制になるため、所得が多くなればなるほど税率が高くなります。海外のFXでは得た利益が大きいほど税金が高くなるというわけです。
具体的に説明すると所得に応じて5%〜45%の税率がかかります。例えば1000円から1,949,000円までは5%、6,950,000円 から 8,1111,000円までは23%、40,000,000円 以上は45%といった形です。これに対して国内FXは金額に関わらず一律20.315%と定められています。利益が小さいうちは差を感じませんが、本格的に利益を上げる予定にあるなら対策を考えておくと安心です。
FXに取り組むうえで重要な節税方法
海外FXで利益を得ていくなら、利益が大きくなるほど多くの税金を支払うことになるため、対策が必要不可欠です。税金を抑えるのに有効な手法を紹介します。一つ目はトレードに関する費用を経費として計上するということです。何もかも経費にできるというわけではありませんが、FXについて勉強するための書籍代やセミナー代、交通費など、幅広いものを経費として計上できます。
また、自宅でトレードしている場合には、家賃、光熱費なども一部経費として計上できるため、記録をとっておきましょう。あくまで一部であり家賃全額を経費にできるわけではない点には注意が必要です。そして、経費として計上できれば収入から差し引けるため、所得の数字を減らすことができます。所得が減ることで税率を下げられるため節税になるというわけです。そして、利益が大きくなってきているなら法人化するのが最大の対策です。法人の場合、個人よりも経費の範囲が広がるほか、他の事業と損益合算ができるなどのメリットがあります。安定して高い利益を得ている場合に限りますが視野に入れるのもいいでしょう。
状況によっては利用できない方法もある
節税方法として、投資にかかる税金が安い国へ移住するという選択肢もありますが、簡単にできることではありません。ほかにもアフィリエイトやブログなど他の雑所得と合わせて計算するなどの方法もありますが、FXのみで利益を挙げている場合は難しいです。
このように節税方法の中には人によってできるケースとできないケースがあります。自身の状況が適合しているかを確認の上、対策を考えましょう。適切な対策ができれば海外FXは大きな利益をあげるチャンスのある投資です。かしこく対策して効率的な資産運用に取り組みましょう。